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微笑む人

2010年4月27日

柔和に努めた優しい態度は、境を越えさせない冷たさを感じさせた。

それは己の規律を他人に適用しないための、鍛えられた冷たさだった。

その孤独な微笑みに安らぎを与えるには、その冷たさを解決する必要があった。

無視すれば、彼の人は抱きとめられても心は逃げるだろう。

平気な顔でいれば彼の人は戸惑い、避けるようになるだろう。

癒やそうと近づけば、侮辱を感じてあの柔和な態度で固辞するだろう。

彼の人が警戒心を抱かない態度は、境を越える干渉をしないことだと学習する。

境を越えないがいつでも連絡を取れる存在。

彼の人の内側に浸透するには、信頼を積み重ねていくことが必要だった。

彼の人は拒絶するだろう。何度も。

それは相手を試そうとするわけではなく、自分を守るために。

どうして彼の人なのだろう。別にこだわる必要もない。

彼の人でなければ、という理由もない。

少し座って、考える。

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