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Antoine de Saint-Exupery/サン=テグジュペリ2

2009年7月25日

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「私は告げよう。人間を築き上げるにあたって、まずもって重要なのは、

彼を教育することではなく(彼がもはや歩く書物に過ぎぬということになれば、

教育など所詮は益なきものとなる)、

彼を高みにいたらしめ、もはや事物など存在せず、あるものとては、

事物を結ぶ聖なる結び目より生まれるもろもろの面ざしばかりといった段階に彼を導いてゆくことなのだ、と。

けだし事物は、相互に共鳴し合わないなら、それから期待し得るものはなにもない。

共鳴し合うときにのみ、心情に触れる音楽となるのだ。」

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「失われた道をたどり直し、残骸となって四散した事物を見出す者たちのみが、真の認識に達することが出来る。

わたしはおまえに、お前の故国、お前の精神が活動することが出来る唯一の故国を教えたい。

このゆえに、私は重ねて告げよう。わが拘束こそお前を解放するものであり、

考慮に値する唯一の自由をお前にもたらすものである、と。

思うに、おまえは、お前の寺院を壊し、詩の語句を混ぜ合わせ、

わが礼式が大伽藍のごとく築き上げた日々を均等化するために振るわれたかの力を、

今まで自由と呼びなしていたのである。

そのような自由は、砂漠を作り出す自由に他ならない。

そのとき、どこにおまえは自分を見出すことが出来るだろうか?

これに反して私は、お前の解放をこそ自由と呼ぼう。」

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「もしお前が『はいたか』に脅かされれば、高空へと逃れるだろう。

もしお前が樹木であれば、陽を求めて高く伸びるであろう。

このように、お前の敵たちがお前に協力するのだ。

けだし、この世には、敵などというものは存在しないのである。

かくして敵は、お前を限定し、お前の形体を与え、お前を築き上げるのだ。」

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「彼らを受け入れるがよい。彼らの手を取り、彼らを導くがよい。このように彼らに語るがよい。

『お前たちの意見はもっともだ。だが、われらは、共に山にのぼろう。』と。

かくして、おまえは、この世に秩序を打ち建て、彼らは、己の踏破した広がりの上で息づくのである。」

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「指揮官は一切の責任を担う者だ。彼は言う、私は敗れた、と。

そして、私の部下が敗れたとは言わない。真の人間であればこう語るものだ。

オシュデなら言うだろう。わたしに責任がある、と。

わたしは謙譲の意味を理解した。それは自分を貶めることではない。

謙譲は行動の原動力そのものだ。

おのれを赦そうとして、おのれの不幸を宿命のせいにするなら、わたしは宿命に屈することになる。

裏切りのせいにするなら、裏切りに屈することになる。

だが、その過誤の責任を担うなら、わたしは人間としての力を権利として要求することができる。

わたしが結びついているものに働きかけることができる。」

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